【“カリスマ”に会いに行ってみた】〜仕事に悩んでいる人は“デスマッチのカリスマ”葛西純を見るべき〜

スポーツ

蛍光灯、ガラス、カミソリ、大量流血…過激なデスマッチの世界でカリスマと呼ばれる葛西純

カリスマと呼ばれる人っていますけど、なかなか目の当たりにすることはないですよね?

カリスマと呼ばれる人はどんな人なのか?
どんな所に人々はカリスマ性を感じるのか?
気になりますよね?

僕は先日“デスマッチのカリスマ”と呼ばれるプロレスラー・葛西純選手を見て、
“カリスマ”というものについて感じた事がありました。
なので、ここに書き留めようと思った次第です。

皆さんは“デスマッチ”というジャンルのプロレスを知っていますか?
Wikipediaによると「プロレスのルールをより危険なものに変更したり、特殊なリングを使用したりするもの」だそうです。

具体的に言うと蛍光灯を使っての攻撃がOKだったり、
大量の画鋲の上に人を投げてOKだったり、
有刺鉄線を巻いたバットで殴ってOKだったり、
カミソリを使っての攻撃がOKだったり。

とにかくハードで刺激的で壮絶な試合がデスマッチというものです。
控えめに言って狂ってますよね(いい意味で)。

そのデスマッチというジャンルでカリスマと呼ばれているのが
葛西純(かさい・じゅん)選手です。

実は、僕自身も昨年末から葛西選手というカリスマに魅了されています。
そして2020年8月31日にも、後楽園ホールで行われた
葛西選手が所属する「FREEDOMS」という、
デスマッチをメインとするプロレス団体の興行を見に行ってきました。

 

【画像あり】観客を圧倒する葛西純のデスマッチ

その日、葛西選手は杉浦透選手とのタイトルマッチでした。

まず葛西選手の入場のシーンで、いきなりカリスマ性を感じます。

新型コロナウイルス対策で声を上げての応援ができないため、
この日は手拍子や拍手での応援しかできませんでした。

しかし、葛西選手の入場時に客席から送られる手拍子の力強さが、
他の選手より圧倒的に大きく、力のこもりようがすごいのです。

なんというか、ただ入場して歩いている時点で、すでに客の心を掴んでいるのです。

「これがカリスマの放つオーラなのか?」と思いました。

さて、その日の葛西選手のデスマッチの形式は「ガラスボード+蛍光灯+αデスマッチ」

ぶっちゃけ、どういう試合か分かりませんよね?
なので試合の様子を少しだけ写真でお見せしたいと思います。
(会場では写真はOKですが、動画はNGです)

※血を流している人の写真があるので苦手な人は見ないでね。

これがまあすごい。あまりの迫力と過激さに圧倒されます。

コーナーにセットされた巨大なガラス板に…

ジャーマンスープレックス!

体ごとガラスに投げつけられ、この後ガラスボードは大破!(もちろん流血)

さらに、蛍光灯の束をコーナーポストに置いて…

そこに相手を投げつける!
物凄い音と共に蛍光灯は大破!(もちろん流血)

さらに!

この試合は「+@」でオリジナルの凶器を持ち込んでいいルール!
葛西選手が持ち込んだのはカミソリの形をした段ボールのようなもの。

もちろん、ただの段ボールなわけありません。
この白い部分には無数の本物のカミソリの刃が取り付けられているのです!

それをパイプ椅子の上にセットして…

カミソリの刃が並んでいる部分に背中から投げつける!

しかし直前で形勢逆転され、葛西選手が逆に投げられてしまいました。(もちろん流血)

さらに蛍光灯の束を体の上にセットして…

そこを目掛けてコーナーポストからダイブ!(もちろん流血)

…と、このような試合が行われます。
何度も書きますが、バンバン血が出ます。
試合が終わった頃には両者血だらけです。
(試合は惜しくも葛西選手が負けてしまいました)

とにかく、文字通り“命がけ”の試合です。
他の選手の試合ももちろん凄いのですが、
葛西選手の試合は「そりゃカリスマって呼ばれるわ」と思わず納得してしまう、
過激さと頭のぶっ飛び具合でした。

とにかく刺激的なものはみたいという人は1度会場で見て欲しいです!
すごいです。

 

所属団体の経営不振、やりたい事をやらせてもらえない…最初から“カリスマ”ではなかった葛西純のレスラー人生

さて、ここからは“葛西純はなぜカリスマなのか?”という僕の考察です。
(ファン歴浅いのに生意気にすみません)

葛西選手の試合の何がすごいかというと、試合で会場が盛り上がるのもさることながら、
「俺も頑張ろう」「生き様がかっこいい」と、
試合が終わった後でも、ずっと胸に響き続けるものがある事です。
1度観戦すればわかります。
仮に葛西選手が負けても、ずっと葛西選手の姿が記憶に残っているんです。

なぜ、こんなにも葛西選手の試合は胸を打つのか?
なぜ、こんなにも葛西選手にはカリスマ性があるのか?
その理由を調べるため、葛西選手のインタビューを読みました。

すると、こんな事が分かってきました。

今でこそ“デスマッチのカリスマ”として確固たる地位を気づいている葛西選手でしたが、
全てが順風満帆というわけではありませんでした。

葛西選手は20代でプロレスラーとしてデビューし、デスマッチファイターとして活躍。
ちなみにデビュー当時はデスマッチにこだわりはなかったそうですが、
だんだん葛西選手はデスマッチの魅力にハマり、デスマッチが大好きになっていったそうです、

そんな中、所属していた団体が選手への給料が払えないほどの経営不振に陥ります。

そこに当時、急成長中だったプロレス団体から声がかかり、移籍。
その団体では満足に給料も支払われ、生活は安定しました。
しかし、そこでは葛西選手がやりたいデスマッチはやらせてもらえず、
葛西選手がやりたい物とは全く違うプロレスをしなければならなかったそうです。

「生活は安定しているが、自分のやりたいこととは違う。」

そこに悩んだ葛西選手は、その団体を辞め、
安定した生活を捨てて、自分のやりたいデスマッチの道を突き進むことにしたのです。

※その辺のことはDybe! のインタビューに詳しく書いてあったので是非!

その後、葛西選手はデスマッチファイターとして多くの伝説を残し、メキメキと頭角をあらわします。
葛西選手の伝説の中でも、最も有名なのは「6mダイブ」だと思います。
これは後楽園ホールの2階にあるバルコニーから1階にいる選手に向けて約6mの高さからダイブしたという伝説です。
観客は大盛り上がりだったそうですが、マジで狂ってますよね(いい意味で)。

ちなみに下を見たら「怖い」と思ってしまうから、「怖い」と思う前に飛ぶのがポイントだそうです。
いや、恐怖心はちゃんとあるんかい!

このような誰もマネできない、数々の命知らずな伝説を残し、
いつしか“デスマッチのカリスマ”として名を馳せるようになりました。

「やりたい事」と「現実」の間で悩む人の背中を押す葛西純の生き様

これは僕にも当てはまるんですが、
自分のやりたい事を、生活していくための仕事で押し殺してしまうことってないですか?

「本当はこういう仕事がしたいけど勇気が出ない…」
「本当はこういう仕事がしたいけど、今の職を辞めてまで挑戦したら、生活できなくなるかもしれない…」
「でも、本当は自分のやりたい事に挑戦したい!」

悩みますよね。
人と違う生き方はやはりしんどいですし、僕も二の足を踏んでしまいます。

そんな時、僕は葛西選手の試合を見るんです。

安定を捨て、自分のやりたい事を貫いて、成功し、
カリスマと呼ばれるまでになった葛西選手の背中を見ると勇気をもらえるんです。

葛西選手は、先程のインタビュー記事内でこんな事を言っていました。

 

いくら稼ごうが、いい家を買おうが、いい車に乗ろうが、死ぬ時に“虚しい人生だったな”と思ったら負けじゃないですか? たとえ裕福ではなくても、やりたいことをやって、「我が人生に悔いなし」と言って死んでいく人が勝ちだと僕は思ってます。やらずに後悔するよりは、やって後悔したほうがいい。自分の人生ですからね。

 

人それぞれ意見はあると思いますが、僕はその通りだと感じました。
僕は葛西選手のカリスマ性は持って生まれたものだと思っていたのですが、
それは間違っていたとも思いました。

誤解を恐れずに言うならば「葛西純はカリスマに這い上がった」のだと、
僕個人は感じたのです。

だからこそ“普通の人間”である僕たちは葛西純をカリスマと崇める気がしています。

“俺も自分を貫いて頑張れば、成功できるかもしれない”
“例え今はダメでもやり続ければ、いつか花開くかもしれない”

そんな風に思わせてくれるんです。

“カリスマなのに共感できる”それが葛西選手のすごいところです。

綺麗事と言われれば、そうかもしれませんが、
行動力と努力でカリスマまで這い上がった葛西選手の姿が、
人生に悩みを抱える人たちの心を揺さぶっているような気がするんです。

みんな試合だけでなく葛西選手の生き様に惚れているのではないかと、
そんな気がするんです。(違うのかな?)

少なくとも今の僕を突き動かす原動力になっているのは間違い無いです。

「やりたい事」と「現実」の狭間で悩んでいる人は、
ぜひ1度、葛西選手の試合を見にってはいかがでしょうか?
見終わった後に、きっと何か心を突き動かされると思います。

コメント